涙が止まりません こんなに感動したのは初めてです ソラの命に対するまっすぐな気持ちが伝わってきます
CDドラマとして良い出来です。東北弁による演劇っていう点でも特筆すべきですね。研修前(白)、研修中(蒼)、研修後(赤)の話ですが、いや、心地良いです。ユメの故郷の遠野らしい雪女の話の白と、アンジェラ登場の赤でのユメは東北弁全開。キュートです。そうか、ユメはオボコであったか。地方から来てる娘って、故郷に帰るとこんな感じなんだろうな。酔っ払いオヤジ二人の飲み屋での会話も秀逸。推奨盤。
直近にアニメサントラとしてバンパイヤ騎士や西洋骨董洋菓子店 〜アンティーク〜、ROOKIES、NHKスペシャル 病の起源 といった、引き出しの多い羽毛田さんらしく作品世界に寄り添ってフィットした楽曲を作っていたりします。それらは、メインとなる旋律は思いの外聞こえてこなくて、そつのないサウンドトラックという感じが強かったりします。それは、たぶんCDでまとめて聴いてみると、テーマ性に書いた雰囲気を感じてしまうというものになるのではないか、と思えたりします。
その点から前作である 魔法遣いに大切なこと は、作品のコンセプトから受けた印象を元にしつつ、かなり自由に自らの楽曲として作ったという印象が強かったですし、それが作品にもいい影響を与えたと思えるものになっていたりします。その点は、今回の〜夏のソラ〜でもアイルランド系のものという一つの柱ではいかんなく発揮されています。ただし、メインテーマとなる旋律とそのアレンジが多くを占めており、楽曲としてのバリエーションの多さにつながっていないのは、前作を気に入っていた人にとっては不満が多少残るものになっていると思います。
もう一つの柱であるロックなものというのは、直近ストリングスの大きな編成やオーケストラ系のきれいな感じとは対極を成すものですが、実はこれも羽毛田さんの得意分野といえるものだったりします。いわゆるアメリカン・ロックといったものは、それほど旋律にキャッチィなものはないのですが、この〜夏のソラ〜では、作品の映像表現にもぴったりと合っていたりします。しかし、作品にあっているものは、作品自体の評価も良くないと楽曲としてあまり評価されないという前例通り、あまり評判は芳しくないかもしれません。
アイルランド系のものとロックなもの。このちょっと合わさらない2つのコンセプトの楽曲が、一つのサントラとしてきちんと並び立って響いているというのは、個人的には気に入っていたりするのでした。
(総合5.5/10点)
第一話「美瑛(びえい)より」★★★☆☆5/10点 監督が小林治ということで「BECK」を彷彿させる楽な構えで 音楽を楽しむ人々を描くプロモーションのようなOPのセンスはさすが。 アニメというより、実写から無駄を削ぎ落としてアニメにしたような 雰囲気に感じられ、アニメそのものにとっつきにくい人でも 楽しめるのではないでしょうか。
個人的にキャラばかりを追わず、画面全体の流れでお話を構成する レイアウトの生々しさが一番リアルではないかと思います。 ただ、立体感のある背景ゆえに、ラフな作画、平面的な動きがある場面では、 「看板の前を横切った」ように感じられ、やや違和感があるのが残念
第二話「東京」★★★☆☆6/10点 前回以上に実写を模した東京、下北沢の町並みなど その写実的な背景を生かした舞台の変わりようが楽し胸躍ります。 ストリートミュージシャン、音楽趣味丸出しの部屋など 小林治監督の趣味全開の作風にも苦笑い。 路に迷いつつ、都会の大きさに一喜一憂するソラの素直な性格も 相乗してか、都会への憧れを内包したかのような魅力満載です。
過去の 魔法遣い シリーズが好きで 購入した 読後感は独特 自分が絶対じゃない ぬか喜びと自己嫌悪 それでも 意味は必ず存在する そう思えた 価値があるのか 何故か 理想と現実が比例しない そんな事を 取っ払ってくれる気がした 今をイキルすべての人に 一度は手にとって欲しい どんな意味を感じるかは 一致しないだろうが
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