まさしく「ヴィジュアル・ノベル」で、一応選択肢はあるのだけれど、ストーリーがダイナミックに変化していくということはなく一本道です。 誤った選択肢を進むと効果覿面で、主人公があっさり死んでしまいます。 アメリカン・コミックの漫画家、ジーン・コーランのおどろおどろしい絵や、心霊ホラーっぽい題名とは全くイメージが異なり、内容はSFホラー。 モンスターの正体は余り真新しさがないアイデアなので、ミステリやSF小説のファンだとほとんど序章でわかってしまいますが、小説としても中堅どころの出来ですので、最後までそれなりに楽しんだプレイが出来ます。 あえて人物の絵を登場させないで、背景やアニメーションCGでビジュアル的な盛り上げをする点はさすがです。 プレイ時間約2時間程度で、手軽に楽しめる作品でした。
本書は超高層ビルの設計・施工方法から建設に纏わる機械・設備・安全技術などを比較的優しく解説した本です。
写真等含めて図柄も多く載せられており、興味深く読み進めていくことができます。
一般の人達が知り得ることの出来ない超高層ビルの舞台裏がこの本によって明らかになるのも楽しいでしょう。
最後の章に紹介されている世界の超高層ビルについて、もう少し詳しく特長なりを記されていたら、もっと楽しく読めたかもしれません。
本書と2年前に出版された「巨大高層建築の謎」とを読み比べてみるのも面白いですよ。
日本発売をまったく諦めていたにも拘らず・・・発売決定!しかも吹き替えオンリー!と聞いて興奮しない訳はない! こんなに発売が待ち焦がれた作品も無いでしょう。 オープニングナレーションも久々に聞けて、一気に30数年前に戻った感覚です。 一点だけ惜しかったのは、DVDBOXの外箱の(ケースも)タイトルロゴを当時のモノを再現して欲しかったです。
本書は一般の人々が都心などに聳え立つ超高層ビルを見たときに湧き起こる
「なぜ」に科学的に答えるために執筆されており、質問に答える形式で
超高層ビルを科学的な面に着目し、ほとんどの質問には見開き2ページで
回答されています。
例えば、1章の超高層ビルの地震対策の話では、よく見聞きする「柔構造」に
はじまり、「耐震」、「免震」、「制震」違いなどが説明され、以降
2章ではビルの工法、3章でコンクリートをはじめとする材料に着目し、
4章では運用上課題となる防災対策、5章では水や電気、エレベータなど設備面、
6章はビル風や電波障害など周囲を含めた環境対策について科学的な
側面から解説がなされます。
専門用語をほとんど用いておらず、全く前知識のない人でも書かれている
内容をきちんと理解することができるようになっており、本書を一読すれば
超高層ビルの全体像をイメージできるようになると思います。
本書は大成建設の超高層ビルに関係するスタッフが中心となり、情報の収集や
執筆を行い制作されたもので、多くの技術が自社の固有技術や開発した
技術のように紹介している傾向は見られますが、書き方を含めて読んでいて
目障りではない程度だと思います。
霞ヶ関ビル建設を賞賛する 産業タイアップ映画なので 鹿島建設と三井不動産、および、関連企業の 宣伝色が強すぎるとの批判はあると思います。
川久保潔のナレーションが説明口調のため 劇映画なのか、産業記録映画なのか 見ていて、よくわからなくなります。
ただ、2時間40分の長丁場を飽きさせません。
36階建てを決定するトップ会談を 俯瞰でとらえるカメラワーク。 圧倒的迫力のビル建設シーンを美しく彩る 伊福部昭の重厚かつ壮麗なサウンド。
本大作の主演”H型鋼”の魅力を引き立てる 豪華配役陣も見ものです。
まるで東宝映画な、池部良と新珠三千代の夫妻。
唐突に出てきて意味不明な、丹波哲郎。
おしゃれに蝶ネクタイをしていながら セリフが全然ない、内田朝雄の設計事務所会長。
天才クレーンオペレーター(田村正和)の恋人を演じる えらくブサイクなヒロイン(これでニューフェイス?)。
中村伸郎の建築学者、 伴淳三郎の出稼ぎ労働者とその妻(利根はる恵)、 北林谷栄のダム建設現場の飯場のおばさん、 菅井一郎の土建屋のオヤジ、 根上淳の少し嫌味な不動産会社役員……
いずれも適材適所な好配役です。
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