らいかをはじめ登場人物全員の声がイメージどおりのものでとても良かった。原作の雰囲気が忠実に再現されている。 控えめならいか,らいかを過度に意識してしまう竹田くん,賢い蒔奈,おっとりした悠美ちゃん,元気ハツラツの愛美ちゃん,飄々とした財津先生・・・みんなグッド! 構成もいい。四季のエピソードを上手に絡めており,効果音の使い方も適切で情景がすんなり頭の中に浮かび上がった。 ただ,ナレーションが少しくどいような気がした。 個人的には,ムードメーカーの愛美ちゃんをもっと出してほしかった。竹田くんを交ぜっ返したり,蒔奈とやり合ったり,小西くんのことを気にしたり・・・その辺のシーンがあったらなあ・・・ 続編に期待したい!
最初に読んだときは少し違和感を覚えました。 作者が書きたいことと、読者が読みたいことがずれているのではないかと。読者は舞と父の日々を楽しく過ごしている光景がまた見たいと思ってこの最終巻を手に取ったのではないでしょうか。少なくとも僕はそうでした。 しかし、その日常を壊しかねない展開が待ち受けています。 だから低評価のレビューをあるのもうなずけます。
しかし、作者のあとがきを読んで再読してみたくなりました。 作者はあとがきで「これが彼らの人生です」と言います。 そう、この作品はコメディであると同時に舞や父、そして母の人生の話でもあるのです。 その視点に立って読むと、また違う印象を受けました。 すべて納得して読むことができました。 舞の優しさと強さ、そしてそれを4コマの枠で表現するむんこさんの絵の強さを実感できました。
1度読んで納得できなかった方もできれば再読してみてください。 それだけの価値はある作品だと思います。
以前は、「天才らいか」が描かれていましたが、 最近は「天才らいか」の苦手なモノが扱われていて 身近に?感じて笑っています。
今も97点しか取れない竹田が 家事をそつなくこなすことに らいかは憧れたりして、二人の仲も急接近中?
他のキャラクタも それぞれの恋に目覚めはじめたのか、 そんな感覚を1読者として、妙に懐かしく感じています。
15巻は全体的に「恋バナ」な感じです。
本作は、駆け出しの小説家とその彼を支え、愛を持って蹴っ飛ばす妻の物語『だって愛してる』のスピンオフです。
しかし、4コマ漫画としての完成度は本巻が上かな。と言うよりも本作以上の4コマ漫画ってそんなに無いんじゃないかな。
『だって愛してる』本編も、むんこさんらしく、シンプルで、面白くて、切なくて、言うことなしのストーリー4コマですが、本作は更にシンプルで、面白くて、切ない。
20年前に妻に先立たれた五十路の男やもめの小説家、通称じーちゃんが、本編『だって愛してる』の主人公夫婦の間に生まれた幼女、木の葉と、その木の葉にだけ見える亡き妻の幽霊、ソバカスのおねえさんに構って貰う。遊ばれてしまう。逆に思い遣る。
たったそれだけの話なのに、恐らく育児の実体験に基づく作者のむんこさんの閃き、引き出しの多さで笑わせてくれます。
『だって愛してる』本編コミックスのカバー裏のオマケ4コマから、読み切り、そしてコミックス化まで行った芳文社編集部も粋ですね。
「俺ぐらいの大御所になると〆切りは発売日の朝だ」とか単発のセリフだけでも流して読んでて切れてるなと思いますし、幽霊であるおねえさんがお盆のナスとキュウリの乗り物をマヨネーズ片手にボリボリ食べちゃうとか、憑依ネタの巧い使い方の連発とか、どうしてこんなに面白いんだと感嘆してしまいます。
何より、タイトルに偽りなく「愛」がある。
読み終えて、家族に電話したくなるような、ちょっと散歩に出て馴染みの店で会話したくなるような、そんな素敵な漫画です。
こんな素敵な漫画が650円で読めるなんて、世の中、捨てたものではないですね。全ての方に無条件でお勧めです。
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