姫神の数多いアルバムの中でも最も優しさに溢れている曲が多いのがこのアルバム(風土記)の特徴です。特に春萌えなどは心が弾むようななんとも楽しい気持ちになります。姫神のアルバムの中でも隠れた名盤かもしれません。お奨めの一枚です。
各段ごとに、訓み下し文、現代語訳、注、解説を施す丁寧な構成。
現存する風土記の中では地域の伝承を最も豊かに語ったものだと思います。中には当時の人々を伝えるものも。歌垣に関するものはその代表例。また日本最古の貝塚の記述も。きっと古代の人々は、誰がこんな大きな貝殻の山を作ったのか不思議だったんだろう、と思ってニヤリ。
『記紀』の神話伝承とともにぜひご一読を。
1巻〜4巻まで購入しました。 とにかく困ってしまったのが、神様の名前の送り仮名が小さくて ハッキリ言って 神様の名前がぜんぜん読めませんでした…。
白黒のマンガ本だから、送り仮名の文字が 絵と同化しているのも 読みにくい原因の一つだと思われます。 カラーで作ってくれたら まだ良かったのかもしれません。
ストーリーは わかりやすかったです。 神様の名前をほとんど飛ばして読む形になったのが残念です。
一読しただけでは到底理解不能な物語。何故と考えると疑問はつきない。
そもそも神々の名前からしてわからない。正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカツ
アカツカチハヤビアメノオシホミミノミコト)天邇岐志国邇岐志天津日高日子
番能邇邇藝命(アメニギクシクニニギシアマツヒダカヒコホノニニギノミコト)
たまたま朝日新聞で特集が連載されいたので古事記世界の理解を助けられた。
解説本が必要な書物であるのは確かだが、そのまま読むだけでこの神話世界を
楽しむのもよいかも知れない。
日本神話と言えば古事記であり日本書紀である。しかし、記紀の2書でさえ、内容には食い違いがあり、日本書紀に至っては話の筋の一本化すらされていない。神話について全くのシロートだった私が自分なりに勉強をし始めた時、最初に驚いた事だった。さらに地方の風土記にはまた違った話があり、もっと言えば地方地方に伝わる伝説や昔ばなしの中にも神話の断片が隠れている。そんな、日本の神話のあり様は、まさに八百万といったところか。風土記に触れるということは、実は日本神話の多様性の世界に脚を踏み入れることなのかもしれない。 さて、古事記と日本書紀はいろいろな形で出版されており、自分にあった一冊を選べばよい。しかし風土記となるとぐっと選択肢が狭まる。それも出雲国などであればまだ他にも選びようがあるだろうが、逸文として断片的にしか残っていない地方の風土記となると、手軽な掲載書籍はこれくらいしかないのではないか。 個人的には、521頁におよぶ本書の中で、日向国風土記逸文について書かれた2頁半のために購入したと言って過言ではない。現代語訳のみで、原文無し、解説もなしなのは少々さびしいが、それでも手軽に入手できる出版物として現にあることを幸いとしなくてはならないのかもしれない。
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