~何を隠そう私が映画館で見た初めての映画がこの「赤影」でした。 (う~ん、年がばれますね) 今見れば少々素人チックなその特撮技術にも、当時はドキドキさせられました。 今でもあの赤い仮面を見ると懐かしさがこみ上げてきます。 特にこの劇場版は、途中から3D映画になっていて、劇場の入り口でもらうメガネ ~~ (赤影の仮面型になった厚紙に赤青のセロハンを貼ったもの)をかけると 立体映画になるという画期的?な映画でしたので、とりわけ記憶に残っています。 まあ本編はTV版と大きく変わりませんが、 映画がとっておきの娯楽だった時代の少年の心には刺激的な映画でした。~
オリジナル音源の採用が素晴らしい。「マグマ大使」と「忍者マーチ」の高揚感が
たまりません。「忍者マーチ」は残念ながらモノラルですが、それゆえの“味”が
あるのも確かで、時代劇の「赤影」にはむしろあえてモノラルにするのさえアリかと
思えます。
「スペクトルマン」も好きで、某投稿動画サイトでDLしたものを聴いてましたが、
やはり音質の違いは明白ですね。カッコいいアレンジの輪郭がはっきりして、
「おおっ!コレコレ♪」って感じです。
今の所IIまでですが、IIIを出すとすれば「ガンバロン」や「シルバー仮面」は
押さえて欲しい所です。
おすすめは、『仮面の忍者 赤影』、『輝け!ラーメンマン』そして 『希望への旅』の3曲!。特に『赤影』はこのCDの目玉といって いいでしょう。値段的にも手ごろですし、コレクションに加えてみては?。
こいつが敵か味方かで、戦況がおもいっきり左右されてるし……。誰一人倒せない、笛を誰が持っているかで勝ち負けが決まるとか、マジチートですよこの大蛇ってば。最後まで結局、生き残ってるし――。
ラスト辺りの展開は、賛否両論あるでしょうね。まあ忍者モノらしい展開といえば、そうなんでしょうが。無印赤影のリメイクながら、実際のところ楽しんで読めたのも確かです。こういうのもありだな、と読んだ後に思えました。
『激走戦隊カーレンジャー』#1ではないが・・・、1991年11月16日・・・。
この日、一つの巨星が60年の生涯を終え打ち上げ花火のように天空に散って消えた・・・。
脚本家・井上敏樹氏の父である井上正喜氏・・・、もう一つの名は「伊上 勝」という名を持つ名脚本家だった・・・。
これは『隠密剣士』や『仮面ライダー』シリーズ等、数多くの実写・アニメヒーローものに脚本を出してきた伊上 勝氏の研究本である。
私はリアルでは『仮面ライダー(スカイ)』以降の世代だが、過去の第一作以降は再放送で観ていた。
伊上氏を強く意識し始めたのは、『ジャイアントロボ』や『スーパーロボット レッドバロン』といった実写巨大ロボットものにハマってその存在に興味を持ったからだった。その話の面白さに、私は魅了された。後に伊上氏の手口を知ってきたときに、『大鉄人17』にも参加し最終2部作を『ジャイアントロボ』でも組んだ山田 稔監督と描いたと知ったとき「これは運命だ!でも、この二人でなければダメだ!!」と感じたものだった。
敏樹氏が書いた伊上氏のドキュメンタリーは、正に「破滅型作家」と言えるものだった。
でも私個人も身に包まされる事があっただけに、人事とは思えなかった。また敏樹氏の『超光戦士シャンゼリオン』にも、借金等のくだりは伊上氏への影を感じさせるものがあった。
これは伊上氏のイメージを崩すものかもしれないが、現実を受け止め気を引き締めてお読みいただきたい。
また宣弘社&東映の関係者の証言も、濃いものだった。
東映で伊上氏を見出した平山 亨氏や、伊上氏との確執でも知られる阿部征司氏の証言は重みが大きい。
平山氏&阿部氏の伊上氏の手腕への思いは、軋轢が続いても最後まで壊れなかった。敏樹氏は「否定の言葉はヤスリ」と書いているが、二人にとって伊上氏は最大の功労者にして「反面教師」という名のヤスリ以上の存在だった{伊上氏を擁護し続けた平山氏は脚本家時代の関 弘美(ひろみ)プロデューサーも参加した『ロボット8ちゃん』で、やり過ぎた浦沢義雄氏を叱責しながらも才能を信じ終盤で復帰させている。また阿部氏も鈴木武幸氏・曽田博久氏・山田監督と共に、『超電子バイオマン』で「黒歴史」の危急を乗り切った}。
また「児童向けでも大人目線で書いたツッパリ脚本家」で知られ幾度も伊上氏と作品に絡んだ長坂秀佳氏の証言も、「水と油」な作風と仕事の姿勢を対比しながらも伊上氏には「独自の哲学」を感じたという言葉も重みがある。
岩佐陽一氏は『プレイガール』の研究本で伊上氏のことを熱心に書いたことがあったが、パターン続きながらも巧みに作り変えてマンネリ感を与えなかったのは流石だった。
また原作の持ち味を活かし作品の方向性を提示したことも見事で、伊上氏が『ザ・ガードマン』・『キイハンター』に対する返答になった『プレイガール』に指針を与え長坂氏が暴れた『人造人間キカイダー』や加藤 貢プロデューサーらが暴れた『イナズマン』2部作がうまく軌道修正できたのもパイロットを書いた伊上氏の功績だった。
確かに伊上氏は、御子息の敏樹氏にとっては「反面教師」という名の影の師匠だった。それでも井上家のタブーをあえて書いた勇気には、私は心から拍手を送りたい。
他の方が書いているように、伊上氏の研究本は少ない。それだけに、この本は重いものがあるだろう。
熱心なファンのみならず脚本家志望者の方にも、ぜひ読んでほしい。
この本には、伊上氏の作詞した歌よりも石原裕次郎氏の「わが人生に悔いなし」がぴったりかもしれない・・・。
そして花火師(脚本家)職人・伊上 勝氏の「「脚本・伊上 勝」のついた打ち上げ花火」は、残像(再放送やソフト化)としていつまでも観れるのだから・・・。
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